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2025年12月9日
長らく宿泊しているホテルのロビーに時計が三つあってどれも正しい時刻を示しておらず、うち二つは止まっている。エレベーターは私の部屋の階にだけなぜだか止まらない。

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2025年12月8日
晩御飯に、米粉でできた麺や好きな具材を葉物に包んで麻辣ソースをつけて食べる、手巻き寿司的な店へ。立ち並ぶ屋台から好きなものを選び、石畳の上に並ぶアウトドア用の机と椅子で食べる。10店舗ぐらいあるのにどの店も同じ品揃えで、差別化とは、という不思議な気持ちになる。東南アジアとはいえ、高地でもあるので夜は冷える。少し待つとまずは焼いたティラピアがきて、寒いっすね、という日本語を後輩に教えながら食べた。かなり塩を振ってあった皮はだいぶしょっぱいが、白身はそんなことはなかった。ティラピアは私がこの国で好きな食べ物の一つなのでやっと食べられてよかった。

音楽が流れているといいのにと言いながら彼女がiPhoneを取り出した。一週間ほど前に車で移動しているとき、私がbluetoothでカーステレオに接続し流した堺正章の「さらば恋人」が気に入ったらしく、迷惑にならない程度の音量で一緒に聞いた。When they were happy, they couldn’t recognize they were happy at that time, と伝えるとOhと言っていた。うまく表現できたかわからない。どう言えばよかったんだろう。

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2025年12月7日
農家へのインタビューが終わると畑や庭を見せてくれませんかとお願いしている。有難いことに断られたことがない。今日の午後のインタビューは長引いて日も暮れ始めていたのでどうしようかと思ったけれど、やっぱりとお願いした。家族が建てたというビニールハウスの下の畑で、一列だけいくつかの作物が雑然と生えているところがあった。これはどうしてなんですかと聞くと、なかなか前のが生えてこなくて次の種を撒いちゃったんだよ、そしたら前のも生えてきて、と笑いながら教えてくれた。偉い人から怒られちゃうんだけどね、とこれも笑いながら。
この出来事を私の依って立ってきた理論でポジティブにとらえられるだろうか、と悩んでいる。えーそうなんですか、と笑って返すだけの愉快なできごとに、そんな大層な意味を見出そうとしていること、あるいは見いだせることそれ自体がどうなんだとも。
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2025年12月6日
カフェで作業。コンセントに一番近い窓際の席を太っちょの看板猫が狙っていたので譲ってあげた。日向ぼっこしながらすやすやと居眠りしていて羨ましかった。
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2025年12月5日
カオマンガイの豚足verを食べた。カオカームーという。カーが足でムーが豚である。じゃあマンは何なんだと思い調べてみると「鶏脂」とのこと。そうだったんだ。

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2025年12月4日
バイクで移動しており、路上を舞う土埃のせいで髪がすぐきしきしになる。なので美容室に行ってたまに髪を洗ってもらう、というのが日常らしい。他の県に比べて特にこの町は美容室が多い。そろそろですかね、と後輩と一緒に適当な店を探し髪を洗ってもらう。25度そこらと暑いわけではないけれどシャワーが冷水だった。コールドシャワーはドーパミンが出ていい感じ、とショート動画かなにかで聞いたばかりだったのでどんなもんかいの、とそのまま何も言わないことにした(あとから聞けばやはり温水に出来たらしい)。4度ほどたぶん別のシャンプーとトリートメントで洗われ、すごい力で髪を最後引っ張られた。



