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2025年12月3日
バイクで移動しているとピッと笛を吹いて警察官に止められる。マリファナ柄のバンダナを巻いているせいかなと若干不安になりつつ後ろに乗っていた後輩に対応してもらう。国際免許を更新していてよかったあ、と思うも特に私にはなんの話もなく、免許を見せろという要請すらなかった。なんだかよくわからないが気をつけろとのこと。
昼ご飯を食べていると母から連絡。昨日の泥棒(仮)問題について、電話をかけるとオーナーがすぐに対応してくれたとのこと。電話をかけてはじめは訝しがられたが、学生証を…と言うとすぐに伝わったらしい。善行は積んでおくべきである。
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2025年12月2日
マスク代わりにバイクの運転中に鼻と口を覆うバンダナを探しに後輩と市場へ。すると母から突然の連絡があった。自宅の管理会社から、郵便受けにスーツを着た何者かが手をつっこんでいた怪しい人がいたので心配になって息子さんに電話をかけるも通じません、との連絡があったとのこと。ローミングではなくこちらのSIMを使っているので日本の番号には通じないのでそれはそうだろう。郵便受けに特になにも入れていないのなら問題がないのだが、なんとこれが困ったことに大切なものを入れていた。
私が出発する前の日から、大学時代の友人が所要で遠方からしばらく泊まりに来ていた。私のほうが先に出発するので鍵はポストに入れておいて、と合いかぎを渡していた。数日後、彼からLINEに鍵を郵便受けに入れる瞬間の動画が送られてきて、置き配写真の上位互換ですね、などと返信していた(厳密には置き配ではないのだが)。それでいて彼は律儀な人なので「お気持ち」もポストに入れてくれており、チラシと間違えないでしかと受け取ってくれとのことだった。
そんなこんなで郵便受けには鍵と現金が入っているのである。母の話によると手を突っ込んでいる人をみかけたのは、同じ建物に居住しているマンションのオーナーだった。一種間ほど前に友人が鍵を投函するところをオーナーが怪しい人と勘違いしたかなとまずは思い、見かけたのはいつかと管理会社に聞いてもらうことにした。今日の午後とのこと。そんな白昼堂々とスーツを着て盗みを働くやつがおりますかね、チラシを投函していただけなんじゃないか、などと話す。
仮にその怪しい人が盗みを働こうとしたとして、なんでそれを泥棒(仮)は知っているのかということが問題である。友人の置き配動画では、彼は鍵を裸のまま投函していた。その場面を見られたのだろうか。それに私がでかいスーツケースを持って家を出ていくところを見たのであればどうだろう。いや、そんな都合のいいことがあるだろうか。これで合鍵を盗まれ、我が家に入って家財を荒らされた場合に、まあ私はいい(よくないが)として、その友人に伝わったときに彼が落ち込みそうだなと思った。それで、管理会社に帰国まで数週間、預かってくれないかと母に電話をかけてもらいお願いしてもらうことにした。
すぐに母から返信があって、管理会社はそんなことまではできませんとのこと。なんと。オーナーさんに伝えれば、郵便受けは共用部にあるためすぐに回収してもらえる。まあでも責任を取りたくないんだろうし理解はできなくもない。泥棒に入られた場合のほうが後々いろいろと面倒なんじゃないかなどと思うが、まあ仲介業者もとい管理会社の対応などそんなものだろう、しかし困った、うーむ…と唸っていると、後輩からどうしたんだといわれ、ことの経緯を説明する。私の国だとそんなのすぐに対応してもらえるよ、と言われ、きちんとした発音で、Very Japaneseと答えた。なんとか交渉してみろと励まされ、母に頼んでオーナーに直接お願いしてもらうことにした。もしも話が通じなかったら、お宅の息子の学生証を拾って渡したことがあります、と言えばなんとかなるかもしれないと伝えた。はたしてどうなるか。
そんなこんなのうちに店を服飾店を数件はしごしていて、やっとバンダナを売っている店で大麻柄のものを買った。

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2025年12月1日
のどが痛い。風邪のひきはじめの予感。しいたけ占いをみると「変な話をして恐縮なのですが」というしいたけ占いらしい前置きとともい「何か、体の中に「風邪が入ってきた」と感じる時ってないですか? 」とおうし座は問われていて、まさにいまですと怖くなった。

調査でのインタビューは基本的に後輩が行うので、長いと三時間程度、異国の言語をひたすらじっとそばで聞いていることになる。これまた不思議なもので数時間のうちでも体調は常に揺り動いているらしく、風邪が入ってきそうになる瞬間を感じるときがある。そのたびにエイヤっと、MPをだいぶ消費しながら抑え込んでいる。出そうになる咳は、昨日空港からホテルまでトゥクトゥクに乗ったときに吸った土埃のせいだと自分に言い聞かせながら。きっとそうである。


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2025年11月30日
鶏の鳴き声で目を覚ましている。移動日。調査票を現地で都度都度修正しながら印刷するためにプリンターをスーツケースに無理やり詰めて運ぶ。特段保安検査場でなにか言われるということはなかった。未だにプロペラ機に慣れない。
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2025年11月29日
昼ごはんにこのエリアだと人気だというຂ້າວປຽກの店へ。大体どの店に行ってももやしだったり葉物類が入った籠が何も言わずともついてきて、入れ放題食べ放題である。この店は小さな唐辛子が入っていた。後輩の夫にこれ全然辛くないよと言われて、そうなんだとまるかじりするとめちゃくちゃ辛くて涙を流してしまった。彼としては少しずつ齧ってほしかったらしい。小さいほうが辛いのだと頭のどこかでわかっていたはずなのに、なんで一気に食べちゃったんだろう。彼に何度もごめんねごめんねと言われて申し訳なかった。

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2025年11月28日
調査に同行している後輩に、vの発音がなってないと言われずっと練習していた。上の前歯を下唇にくっつけながら息を吐くように発音するらしいのだけれど、これまでまったく意識したことがなかった。日本の英語教育と私の怠惰のどちらが悪いのだろうか。
晩御飯に入ったレストランが停電した。どうやら町一体の停電のようである。空のビール瓶の上にろうそくを立てながら料理が出てくるのを待つ。ダックのグリルと、ダックの血に浸ったなんこつを後輩と後輩の夫が注文した。一年もしないうちにまたこの料理に出会うとは。再度トライはしてみたけれど、まだバンパイア、失礼、ヴァンパイアにはなれなそうだった。






