2025年12月2日
マスク代わりにバイクの運転中に鼻と口を覆うバンダナを探しに後輩と市場へ。すると母から突然の連絡があった。自宅の管理会社から、郵便受けにスーツを着た何者かが手をつっこんでいた怪しい人がいたので心配になって息子さんに電話をかけるも通じません、との連絡があったとのこと。ローミングではなくこちらのSIMを使っているので日本の番号には通じないのでそれはそうだろう。郵便受けに特になにも入れていないのなら問題がないのだが、なんとこれが困ったことに大切なものを入れていた。
私が出発する前の日から、大学時代の友人が所要で遠方からしばらく泊まりに来ていた。私のほうが先に出発するので鍵はポストに入れておいて、と合いかぎを渡していた。数日後、彼からLINEに鍵を郵便受けに入れる瞬間の動画が送られてきて、置き配写真の上位互換ですね、などと返信していた(厳密には置き配ではないのだが)。それでいて彼は律儀な人なので「お気持ち」もポストに入れてくれており、チラシと間違えないでしかと受け取ってくれとのことだった。
そんなこんなで郵便受けには鍵と現金が入っているのである。母の話によると手を突っ込んでいる人をみかけたのは、同じ建物に居住しているマンションのオーナーだった。一種間ほど前に友人が鍵を投函するところをオーナーが怪しい人と勘違いしたかなとまずは思い、見かけたのはいつかと管理会社に聞いてもらうことにした。今日の午後とのこと。そんな白昼堂々とスーツを着て盗みを働くやつがおりますかね、チラシを投函していただけなんじゃないか、などと話す。
仮にその怪しい人が盗みを働こうとしたとして、なんでそれを泥棒(仮)は知っているのかということが問題である。友人の置き配動画では、彼は鍵を裸のまま投函していた。その場面を見られたのだろうか。それに私がでかいスーツケースを持って家を出ていくところを見たのであればどうだろう。いや、そんな都合のいいことがあるだろうか。これで合鍵を盗まれ、我が家に入って家財を荒らされた場合に、まあ私はいい(よくないが)として、その友人に伝わったときに彼が落ち込みそうだなと思った。それで、管理会社に帰国まで数週間、預かってくれないかと母に電話をかけてもらいお願いしてもらうことにした。
すぐに母から返信があって、管理会社はそんなことまではできませんとのこと。なんと。オーナーさんに伝えれば、郵便受けは共用部にあるためすぐに回収してもらえる。まあでも責任を取りたくないんだろうし理解はできなくもない。泥棒に入られた場合のほうが後々いろいろと面倒なんじゃないかなどと思うが、まあ仲介業者もとい管理会社の対応などそんなものだろう、しかし困った、うーむ…と唸っていると、後輩からどうしたんだといわれ、ことの経緯を説明する。私の国だとそんなのすぐに対応してもらえるよ、と言われ、きちんとした発音で、Very Japaneseと答えた。なんとか交渉してみろと励まされ、母に頼んでオーナーに直接お願いしてもらうことにした。もしも話が通じなかったら、お宅の息子の学生証を拾って渡したことがあります、と言えばなんとかなるかもしれないと伝えた。はたしてどうなるか。
そんなこんなのうちに店を服飾店を数件はしごしていて、やっとバンダナを売っている店で大麻柄のものを買った。
