mignon


2025年12月7日

農家へのインタビューが終わると畑や庭を見せてくれませんかとお願いしている。有難いことに断られたことがない。今日の午後のインタビューは長引いて日も暮れ始めていたのでどうしようかと思ったけれど、やっぱりとお願いした。家族が建てたというビニールハウスの下の畑で、一列だけいくつかの作物が雑然と生えているところがあった。これはどうしてなんですかと聞くと、なかなか前のが生えてこなくて次の種を撒いちゃったんだよ、そしたら前のも生えてきて、と笑いながら教えてくれた。偉い人から怒られちゃうんだけどね、とこれも笑いながら。

この出来事を私の依って立ってきた理論でポジティブにとらえられるだろうか、と悩んでいる。えーそうなんですか、と笑って返すだけの愉快なできごとに、そんな大層な意味を見出そうとしていること、あるいは見いだせることそれ自体がどうなんだとも。

 
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