• 2025年9月6日

    朝まで色々やっていて、寝落ちしそうになりながら、念の為、とLINEの履歴を見ると明日だと思っていた結婚式が今日だった。受付が4時間後である。1時間ほど仮眠を取ろうかと逡巡するも、起きておくことに決め、コンビニへご祝儀袋と筆ペンを買いに行った。急いでシャワーを浴びて、昨日受け取ったばかりのスーツに着替える。シャツのボタンってどこまで締めるんだっけ、と調べると一番上までらしい。これまで何度か大事な式に出たけど、その時閉めてたっけかと不安になるも気にしないことにする。

    神前式だった。社務所へとだけ案内されていて、ここかなと思ってドアを開くと巫女に違う建物ですと案内される。新郎側の控え室に通されると、想定していたよりも人数が少なかった。色んな人に今度はじめて参列するんだけど、、と相談していて、人がいっぱいいるしとりあえず笑っていれば大丈夫だよ、と言われていた。そんなもんかと安心していたが、そんな感じでもないぞ、と緊張していると、チーフを挿し忘れていることに気づき余計に動揺。

    炎天下、境内を新郎新婦について歩き回った。慣れない革靴が熱くなる。よく考えれば事前にわかることなのだが、県内でも有名な神社だったので多くの観光客にカメラを向けられることになって、びっくりしてしまった。無論、撮られているのは新郎新婦なのだが。結婚式初心者に神前式は難しすぎるよ、とほほ、と思いながら色んな儀式を終えて披露宴へ。

    披露宴は神社の近くのホテルで。ホテルといっても高層ビル的なものではなく、歴史のありそうな日本家屋を改装したもの。最近はこういうのが増えているらしい。鴨居に頭をぶつけながら席に座る。新郎新婦の目の前の座席でまた緊張する。ウェルカムドリンクにビールを頂いた。後々、新郎新婦のご両親がテーブルに瓶ビールを持って注ぎに来てくれることを知っていれば、ソフトドリンクにしていた。

    BGMが星野源メドレーだった。といっても披露宴の開始までは4曲ぐらいのループで、「地獄でなぜ悪い」が流れてくるたびに、楽曲名に加えて割とエログロナンセンスなMVも頭に浮かび、知らぬが仏とはこのこと、いや、神前式か、といらんことを考える。新郎とは高校の二年生と三年生のときに同じクラスで、私が星野源にのめり込んでいた時期と重なる。彼にアルバムを貸したような気もするが、徹夜明けにアルコールが入った頭でははっきりと思い出せない。そう思いたいだけなのかもしれない。でも当時、星野源の話をしていたことはたしかで、出たばかりの最新アルバムの楽曲も入っていて、ずっと追っているんだなと嬉しかった。

    お色直しだったり両親への贈り物のときに、「Family song」や「喜劇」といった家族をテーマにした楽曲が流れていた。「永遠を探そうか できるだけ暮らそうか」という歌詞が、披露宴の前の儀式の際、斎主の祝詞の中でそれだけはわかった「千代に八千代に」という言葉とずれているように聞こえて、それがよかった。「ただ幸せが一日でも多く側にありますように」と祈るばかりである。


  • 2025年9月5日

    明後日の結婚式用のスーツを受け取りに天神へ。確認のため試着されますか?と聞かれたけれど面倒なので大丈夫ですと断った。スーツの収納袋をそのまま受け取った。(これはどの店でもそうなのだろうか)。そういえばスーツケースってスーツがつくけれど、これ入りそうにないな、スーツを入れるのに特化したような形でもないよね、と調べると(旅のためのもの)「一式」という意味(語源という意味では同じ?)であって、別にスーツを入れるためのものではなかった。来週は横浜での結婚式に出席するのだけれど、じゃあ、どうスーツケースに入れたらいいんだ。


  • 2025年9月4日

    内々のゼミ発表。帰りのバスで、車窓から見える景色がKodakフィルムのような色をしていて、こんな黄味がかった窓のバスもあるもんだなと訝しんだが、降りてみれば夕焼けのせいだった。世界が終わりそうな空、というクリシェを誰かが言っていそうで、Xで検索すると案の定。オレンジの紫のグラデーションのなか、北の空だけ爽やかな水色で不気味だった。

    滞っていた連絡を返したり送ったりするためにベローチェへ。なんというか公と私とその間のなにかという三つレイヤー?があって、どれかに集中しているとどれかがおろそかになってしまう。分裂してしまうよお、と心の中で呟きつつ、3つのレイヤーを行ったり来たりしながらメモ帳に下書きを書き、文面をChat GPTと相談し調整した上でメッセージを送信。送信。送信。

    大学院生兼カメラマン兼スーパーヒーローをやっているピーターパーカーはすごい、と思いかけたが彼も彼で難儀していたんだった。


PAGE TOP