2026年1月10日
組版をやる人なら読むべきとよく聞く『組版原論: タイポグラフィと活字・写植・DTP』を他大学から取り寄せてもらうよう図書館に先日申し込んでいた。Amazonにいくつか1万円ちょっとであるのだが、すべて同じ価格で、それに販売元のサイトを見てみると詐欺っぽさがあってなかなか手が出せなかった。割と近所の大学にあったようで早速届いていて、受け取りに。大判で驚いた。しばらく文字を組むこともなかろうが、デザインの基礎体力をあげるべく研究の休憩がてらじっくり読んでいこうと思う。
重たい本を小脇に抱えて研究室へ。後輩が最近ラップを聞いているとのことで、どんな曲をと聞くと、AwichのBad Bitch 美学(以下、BBB)がそのうちの一つだった。「インスタの前に開く日記」というリリックが好きなんですと聞き、そんなことを言ってたんだと驚いた。聞き逃していた。実際、日記もつけていると言っていた(BBBを聞く前からかもしれないが)。
帰り道、BBBを聞きながらジャーナリング的なリリックの人と日記的なリリックの人がいるなと思った。売れていくと日記的な要素が減っていくなという気がしている。今の藤井風は「あんたの歯にはさがった青さ粉に触れるべきか否かで少し悩んでる」的なリリックを書いていますかという。私は後者のほうが好きなので、それが少し寂しい。
JJJのSomethingsという楽曲に「あの葉が落るその瞬間のスローモーション描きたいだけ」というリリックがあって、これはどっちなんだろう。リリックをどう書くかということを考える度に一つの指針として思い出す一節だ。一方で、聞くたびにそのスローモーションを描いたリリックの入った楽曲がどこかにあるんだろうかとも思うのだ。仮にそれがあったとして、聞いた時に私は指針にしようと思っただろうか。メタレベルの話なんだと思う。
改めてSomethingを聞くと、featuringで参加しているCampanellaが「2022.9.15」とverseを蹴っていた。ピリオドを「テン」と呼びながら。