2026年2月14日
LUSHのシェービングクリームがおすすめです、と後輩に言われて(ちょうどシェービングフォームが切れたので)試してみようと買いにいく。
家を出ると小雨で、まあこれくらいならいいかと傘を刺さずに歩いた。
道中、福岡の特産品フェアみたいなものが広場で行われており、ステージではインストバンドが松田聖子の「Sweet Memories」を演奏していた。旋律を二胡のような音色が奏でていて、どうやらシンセ(かキーボード?)で弾いているようだった。その音色が「なつかしい痛みだわ」という歌詞になぜだかとても合っているように感じて、それにジャジーなリズムのドラムのさりげなさが心地よく、泣きそうになりながらしばらく聞いていた。MCによると障害者福祉施設の利用者と従業員で結成されたバンドらしい。MCのあと、マツケンサンバのイントロを聞きながらLUSHへと向かう。雨足が強くなってきたので急ぎ足で。
一つ目の信号でジャグリングサークルに遭遇した、三つの目の信号を過ぎた歩道で、また路上ライブに遭遇した。20代前半と思しき若者が、雨に打たれながら中島みゆきの「糸」を唄っている。すぐ離れたところに商業施設の屋根があって、けっこうな観客がそこから見ていた。一人だけ、車椅子に乗った初老の男性が、若者の歌をすぐそばで雨に打たれながら聞いていた。左手には二本のドラムスティックを持ちながら身を揺らしていて、たまに車椅子にぶつかる音が、リズムを刻んでいるんだからいないんだかわからない。それを屋根の下から見ながらまた泣きそうになっていた。ワタシの感受性は馬鹿になっとるんやろな今日は、と思いながら車椅子の男性を改めて見ると、右手にポスターだか紙袋だかを持っていて、日本人ファースト、と書かれていた。
PARCOのなかのLUSHではシェービングコーナーが見当たらず、天神地下街のLUSHへ。動物実験反対、のイメージが強かったのだけれど、なるほど店に入るとオーガニック前面に押し出されていた。かといってそうとは思えないパキッたカラフルなバスボムたちにどういうことなんだと困惑する。無事シェービングクリームを見つけレジに持っていく。レジ横の黒い壁に、LUSHの信念?が書かれていて、会計のあいだそれを読んでいた。
私たちは、キャンドルを灯しながらお風呂でくつろぎ、シャワーを誰かと一緒に浴びたり、マッサージをしたり、心地よい香りで世界をいっぱいにすることと同時に、たとえ失敗して全てを失ったとしても、再びやり直す権利があると信じています。
前半に、は?(特にシャワーを一緒に浴びたり、に対して。そんなことある? いやあるか)と思いつつ、後半の「たとえ失敗して全てを失ったとしても、再びやり直す権利があると信じています」を読んでまた泣きそうになってしまった。疲れているんだと思う。店をあとにしながらウィンドウを見ると、陳列されたボディスプレーが目に飛び込んできた。よくみるとSEX BOMBという名前だった。